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八坂神社 提灯祭り

実家から歩いて10分ほどのところ、美濃路沿いに「八坂神社」があり、毎年5月の第3土日に「提灯祭り」として知られる「大祭」が行われ、2013年は5月18・19日に行われた。

提灯祭りは、880個の「山笠提灯」が吊るされて、それらが風に揺れる様は美しい。

中日新聞の配達に混じって「なごや西ホームニュース」という西区の情報紙が月2回入ってきて、5月11日の分に、この祭りについて詳しい情報があった。

「通称「提灯祭り」と呼ばれ、18日18時から行われる献灯では山竿(やまざお)に下げられた880個の提灯や高さ5mの大提灯、傘鉾提灯に順に火が入れられ、その姿が初夏の夜空に浮かび上がった瞬間、祭りは最高潮に達します。

翌19日の祭礼では、人びとが願いを込めた葭(よし)を船に乗せ、町西の惣兵衛川に流し厄除けをする「御神葭船(おみよしふね)流し」が行われます。

祭りの象徴ともいうべき山竿提灯は、高さ20mの山竿に、5段構えで米寿にちなみ88×10で880個の提灯と、最上段に「米・麦・黍・粟・豆」を表す5つの提灯をともして、長寿と五穀豊穣を祈願するものです。

祭礼には、八坂1丁目と2丁目町内の氏子140軒が総出で準備にあたります。

祭礼前の12日には骨組みを完成。1段ごとに8本の軸を出し、それをロープでつないで大きさが違う8角形を5つ形成し、山竿に下げます。それを地元では通称「蜘蛛の巣張り」と呼んでいます。

5段目の最も大きい八角形に296個、4段目は232個、3段目は168個、4段目は112個、最上段には112個の提灯を下げ、形を完成するのが当日18時の早朝。10時からの神事を迎えます。

この醍醐味ともいえる火入れは18時からで、一つひとつ氏子の手により行われます。

まず、蝋燭立ての下段に刺される大根は、2cmの太さに切って3日干したもの。これは溶けてたまった蝋が木に燃え移るのを防ぐためです。

和蝋燭を使用するのは、洋蝋燭には無い揺らめきを求めるから。全献灯までには時間がかかるため、上三段は7匁(もんめ)、下二段は5匁と長さをかえています。

そしてこの大根と蝋燭を刺す芯は、箸を一本ずつ手で加工したものが使用されています。

この醍醐味ともいえる火入れは18時からで、一つひとつ氏子の手により行われます。火入れは約1時間かかり、風の強い日だと、提灯がくるくると回り時として提灯に火が燃え移ります。それを氏子らが長い竹竿を使って見事に消し止めるのも祭りの醍醐味といえるでしょう。」

参道にぶら下がる「傘鉾提灯」

この日は旧暦の4月9日で、旧暦4月は「卯月」、それにちなんでか「兎提灯」も吊るされている。

蝋燭立ての下段には、溶けてたまった蝋が木に燃え移るのを防ぐために大根が刺されている。

けっこうな賑わいで、たくさんの出店も並ぶ。

各町内には子供獅子が飾られている。

山笠提灯の火入れは18:30から始まり、1時間ほどで上げ終わり、私は20時ごろ帰った。

翌19日の夜、「御神葭舟流し(おみよしふねながし)」という、長さ1.8mの舟に願い事を託して、近くの宗兵衛川に流す神事が行われるので、20時すぎに家をでて見に行った。

 

あいにくの雨で、時間は少し早まっている、ということで、私が神社前へ着くと、すでに神葭舟を担いだ行列が練っていて、21時半ごろには一行は宗兵衛川に到着して御神葭舟を流した。